売れるマンションの条件とは。高く売ることのできる中古物件は何が違う?
- 2021.06.17
- マンション売却
売れるマンションと売れないマンションは何が違うのでしょうか。
今回は、マンションが高く売れるか心配という方に向けて、売れる中古マンションの条件と売れないマンションの特徴を解説します。
売れるマンションの条件3選
売れるマンションにはどのような特徴があるのでしょうか。
すぐに買い手の見つかる物件を3つの条件で解説します。
立地が良い
立地の良いマンションは高く売れやすいです。
例えば、最寄り駅まで徒歩数分の距離にあるマンションは、通勤・通学の観点から、利便性が高く、立地が良いといえます。
駅から離れた物件と比較すると、買い手が見つかりやすいです。
どのような駅が最寄りなのかも重要で、都心までどの程度かかるか、快速や急行の停車駅なのか、通勤時の混雑度合いはどのくらいか、なども考慮されます。
ファミリーや子育て世帯にとっては、物件周辺に幼稚園や学校があるのかどうかも重要なポイントです。有名校や人気校の学区であれば、さらに高評価でしょう。
近隣に大型ショッピングモールや病院、郵便局などの便利な施設がある場合などもプラス評価です。
日当たりが良い
日当たりの良さも売れるマンションの条件です。
南向きの物件は、午前中から夕方まで長い時間日が差すので、一番人気の方角です。その他の方角と比較して、売れやすいことが多いです。
ただし、日当たりの良さは周辺環境から大きく影響を受けます。
南向きだったとしても、近くに大きな建物があり、日陰になっていては意味がありません。
現在は理想的な日当たりでも、今後の開発によって状況が変わる可能性もあります。
マンション売却を考えているなら、近隣で開発計画がないか確認しておくと良いでしょう。
残念ながら日当たりが良くないマンションの場合は、内覧時にすべての照明を点灯し、可能な限り室内を明るく見せるなど工夫してみましょう。
管理状態が良い
売れやすいマンションは管理が行き届いていることが多いです。
管理状態にはそのマンションの質が明確に現れます。
エントランスが美しく整備され、設備がきちんと修繕されていれば、購入希望者がマンションに良い印象を持ち、購入する可能性が高まるでしょう。
反対に、ロビーや廊下が汚れていたり、柱や壁にヒビがあったりなど、管理体制がずさんな場合、内見の印象が悪く、購入する気が失せてしまうかもしれません。
管理状態の悪いマンションは、外観だけでなく、修繕計画が適正になされているか、などと内情にも悪印象を与えかねません。
売れないマンションの特徴3選
すぐに売却できる物件がある一方で、なかなか売れない悪循環に陥っている物件もあります。
売れないマンションの特徴には何があるのか3つご紹介します。
ランニングコストが高い
管理費や修繕積立金が月に数十万かかるような物件は、売れにくいです。
例えば、バブル時代に建てられたマンションが長期間経っても売れない理由が、ランニングコストといったケースはしばしばあります。
購入者はマンション自体の価格だけでなく、ランニングコストを含めた総合的な価格で物件を評価します。
マンション自体が安価でも、高額のランニングコストが継続的にかかるのであれば、魅力的な物件には映らないでしょう。
ただでさえランニングコストが高いのに、築年数がかさむにつれ設備が老朽化し、さらに修繕積立金が値上がりになることもあります。
また、マンションの空き家が増加すると、一戸あたりにかかる管理費・修繕費の負担が増加するので、ランニングコストがますます高額になる可能性があります。
このような悪循環に陥ったマンションは買い手を見つけるのに苦労することになるでしょう。
人口減少の地域に位置している
日本全国で人口が減少傾向にあります。
人口増加傾向にあるエリアに位置していれば、買い手も見つかりやすいでしょう。しかし、人口減少エリアでは、今後ますます売れにくくなっていくことが予想されます。
例えば、多くのいわゆるニュータウンでは人口減少が進み、売り物件がたくさん出ているにもかかわらず、なかなか買い手が見つからないという状況があります。
人口減少に伴い、周辺施設や交通機関も縮小し、ますます物件が売れないという悪循環も起こっています。
マンション売却を考えているなら、物件の位置するエリアの人口推移を確認してみましょう。
空室が多い
全体の空室率が2割以上になっているようなマンションは売れにくい状況にあるかもしれません。
このようなマンションの部屋を売りに出しても、売れていない部屋の一部になるだけで、買い手は一向に現れない可能性が高いです。
空室が多いということは、管理費や修繕積立金も不足していて、マンションの管理状態にまで悪影響が及んでいることもありえます。
そうなると購入希望者が現れたとしても、整備されていないエントランスや設備を見て、離れていってしまうかもしれません。
このような状況になる前に、マンションの空室率を把握し、事前に手を打っておくと良いでしょう。
中古マンションを高値売却しよう‐コロナ禍は売れ時?
売れるマンション・売れないマンションの条件を紹介してきました。
所有するマンションが売れやすい物件なのかそうでないのか把握できたと思います。
どちらに該当していたとしても、マンションを売却するなら高値で売りたいと考えるのは当然です。
今は中古マンションが高く売れる時期なのでしょうか。
最新の市場動向と高額売却のためのコツを確認しましょう。
コロナ禍でのマンション売却について、詳しくはこちらをご覧ください。
中古マンション売買市場の最新の動向を把握する
コロナ禍が長引いていて、先行き不透明な空気が漂っています。
今はマンションが売れる時期ではないのでは…と思うかもしれません。
しかし実はそんなことはありません。
むしろ今、中古マンション売買市場は大変な活況を呈しています。
東日本不動産流通機構によると、首都圏の中古マンション成約件数は3,297件で、前年同月比で+94.9%の増加となっています。
参照:公益社団法人 東日本不動産流通機構「月例速報 Market Watch サマリーレポート 2021年5月度」
これは5月度の記録として、1990年以降で最も多い成約件数です。
それに伴い、物件価格も上昇しています。
中古マンションの成約㎡単価は58.59万円/㎡と前年同月比で12.6%も上昇しています。
過熱市場の原因はいうまでもなく、世界的な金融緩和による資産バブルです。
このような状況下では、先述の売れるマンションの条件を満たした物件は高値で早期に売れるでしょう。
また、このような売り手市場にうまく乗れば、売れないマンションの特徴を満たした物件もスムーズに売却できるかもしれません。
市場の動向を把握して、売れる時期に売り出すことがマンション売却に成功するための1つのコツです。
一括査定サイトを利用する
売れるマンションの条件と市場動向を頭に入れて、マンション売却に興味が出てきたら不動産会社を比較してみましょう。
一括査定サイトを利用するのが便利です。
不動産の売却価格は物件と市場のさまざまな要素によって変わるため調査が難しいと思うかもしれませんが、一括査定を利用すれば簡単に調べられます。
不動産会社にマンションの特徴を伝え、適正価格を算定してもらいましょう。