イエウールを査定のみで使うのはダメです!


                イエウールを査定のみで使うのはダメです!

不動産査定サイト「イエウール」を、査定だけの目的で使ってよいか迷っている方向けの記事です。
不動産の取引をするつもりはないけれど、査定価格だけを知るために使ってよいのか?解説します。

現在のイエウール公式サイトでは、まず査定だけを受ける目的でも利用でき、査定を受けたからといって不動産会社と契約する必要はないと案内されています。

一方で、イエウールの一括査定は不動産の売却を検討している人向けのサービスでもあり、公式サイトでは「売却の予定がまったくない場合」にはAI査定の利用を案内しています。

この記事で推奨しないのは、査定価格を見て売却するか判断したいケースではなく、売却する可能性がまったくなく、価格だけを知るために不動産会社へ一括査定を依頼する使い方です。

売却予定が全くない状態で使うのを推奨しない理由

イエウールは複数の不動産会社へ査定を依頼するのに便利なサービスです。

査定価格を確認してから売却するか判断する場合や、将来的な売却を検討している場合に査定を依頼することには問題ありません。

一方、売却する可能性がまったくなく、価格だけを知りたい場合には、一括査定以外の方法を使ったほうが目的に合っています。

その理由を見ていきましょう。

加盟している不動産会社側にも費用がかかる

一般ユーザーはイエウールを無料で利用できますが、加盟する不動産会社側は無料で査定依頼を受け取っているわけではありません。

現在のイエウール加盟店向け公式サイトでは、初期費用・広告掲載料などを無料とした「完全反響課金制」を採用していると説明されています。
反響1件あたりの料金は条件によって異なり、具体的な金額は問い合わせとなっています。

つまり、イエウールは売却を検討するユーザーと不動産会社をつなぎ、不動産会社側から収益を得ることで一般ユーザーが無料で利用できる仕組みです。

売却する可能性がまったくない状態で一括査定を依頼すると、不動産会社側には査定や連絡などの対応が発生します。
価格だけを知ることが目的なら、AI査定や相場情報を利用する方法もあります。

机上査定にも手間と労力がかかる

ユーザーからの査定依頼を受け取った不動産会社は、机上査定きじょうさてい(簡易査定)などによって査定価格を算出します。

机上査定とは、現地に出向かず、物件情報や周辺の取引事例などをもとに査定する方法です。

現地を訪問しないからといって、単純な自動計算だけで査定価格を決めるわけではありません。
所在地、面積、築年数、周辺の取引事例、市場動向などを確認しながら、不動産会社が査定価格を算出します。

そのため、価格だけを気軽に確認するシミュレーションと、不動産会社へ依頼する査定は別のものと考えたほうがよいでしょう。

加盟店側の詳しい課金条件は公開されていない

以前の記事では、「査定依頼が通知された時点で課金される」「課金対象から除外されるケースが少ない」と説明していました。

しかし、現在公開されているイエウールの加盟店向け情報から確認できるのは、完全反響課金制であることと、反響1件あたりの料金は条件によって異なることまでです。

どの時点で課金が確定するのか、どのようなケースが課金対象から除外されるのかといった詳細な条件は、現在の公開情報だけでは確認できません。

したがって、「売却意思がないユーザーから査定依頼があれば必ず不動産会社へ料金が発生する」とまでは断定できません。

加盟する不動産会社側から寄せられた口コミ

過去には、イエウールを利用する不動産会社側と思われる投稿のなかに、売却予定のないユーザーへの対応や課金について不満を述べる口コミがありました。

以下はあくまで投稿者による当時の体験・主張であり、現在のイエウールの課金条件や除外条件を示す公式情報ではありません。

(前略)査定をされるお客様も9割以上は、「ちょっと金額を知りたかっただけ、60秒で資産価値がわかるなどの広告につられてのお客様が多いです。」
更に、キャンセル連絡をイエウールへされているお客様へ不動産会社は課金になっている為、イエウールにどの様にしたら良いか確認しますが、イエウールの担当の方は、中長期的に追客を提案してきます。提案通り追客をすると、お客様は、キャンセルしているのに、なぜ連絡してくるのかと不動産会社は叱られます。
(後略)
イエウールの口コミ・評判(41件)&1分でわかる口コミまとめ | みん評

(前略)
「査定書を無料で送りますから査定依頼のキャンセル対応をお願いします。」と査定書をメールに添付して、キャンセルメールのアドレスと文章を送りますが、対応してくれるお客様は一部で、中には怒るお客様もいます。
9割以上は、「ちょっと金額を知りたかっただけ。」の情報。
(後略)
イエウールの口コミ・評判(41件)&1分でわかる口コミまとめ | みん評

(前略)
1週間以上連絡が取れない場合は除外申請を出せるが、イエウール側の判断もあり却下されることも多い。
(後略)
イエウールの口コミ・評判(41件)&1分でわかる口コミまとめ | みん評

現在もイエウールの加盟店向けサイトには、反響後の架電や査定書送付、追客などを支援する機能が案内されています。

ただし、上記の口コミが投稿された当時と現在で、契約条件や運用方法が同一とは限りません。
口コミは「このような不満を感じた加盟店がいた」という参考情報として見るのがよいでしょう。

イエウールが無料で使える仕組み

イエウールの仕組み

イエウールは一般ユーザーが無料で利用できるサービスですが、不動産会社側との契約によって運営されています。

ここでは、現在公開されている情報をもとに、イエウールを無料で利用できる仕組みを確認します。

ユーザーは無料で査定依頼ができる

イエウールを利用する際、一般ユーザーは不動産の査定を無料で依頼できます。

物件情報などを入力し、条件に合う複数の不動産会社へ査定を依頼できるため、1社ずつ問い合わせる手間を減らせます。

また、査定を受けたあとに不動産会社と契約しなかった場合でも、イエウールから追加料金を請求されることはありません。

加盟する不動産会社側は完全反響課金制

現在のイエウール加盟店向け公式サイトでは、料金体系を「完全反響課金制」としています。

初期費用や広告掲載料は0円とされ、反響1件あたりの料金は条件によって異なります。

そのため、以前の記事にあった「査定依頼通知が届いた瞬間に必ず料金が発生する」という細かな課金タイミングについては、現在の公開情報からは判断できません。

イエウールを利用する側としては、一般ユーザーは無料ですが、不動産会社側は反響に応じて費用を負担するビジネスモデルであることを理解しておけばよいでしょう。

イエウールはWebを通じてユーザーを集客する

イエウールはWebサイトやインターネット広告などを通じて、不動産売却を検討するユーザーを集客しています。

一方、不動産会社向けには、一括査定による売却検討者の集客だけでなく、架電代行、査定書送付、追客ツールなどの支援機能も提供しています。

一般ユーザーから査定料金を受け取るのではなく、不動産会社向けサービスから収益を得ることによって、一般ユーザーは無料で一括査定を利用できる仕組みになっています。

売らないけど価格相場が知りたい!調べ方

それでは、売るつもりはないけれど「相場を知りたい」場合はどうすればよいでしょうか。

不動産の価格相場を知る方法はいくつかあります。
これらの方法を活用すれば、不動産会社へ査定を依頼しなくても、おおよその価格水準を調べることができます。

現在のイエウール公式サイトでも、売却の予定がまったくない場合には、一括査定ではなくAI査定を利用する方法を案内しています。

REINS(レインズ)マーケットインフォメーション

REINSレインズマーケットインフォメーションは、不動産の成約情報をもとにした取引情報を一般向けに提供するサービスです。

地域ごとの取引価格などを確認できるため、マンションや戸建住宅の相場を調べる際の参考になります。

REINSとは

Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の英字の頭文字をとって「レインズ」と呼ばれます。

国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する、不動産会社間で物件情報などを共有するためのシステムです。

一般の人が不動産会社向けのレインズそのものを利用することはできませんが、REINS Market Informationでは加工された成約情報を一般向けに確認できます。

不動産情報ライブラリ

不動産情報ライブラリは、国土交通省が提供する不動産に関する各種情報を確認できるサイトです。

不動産取引価格や成約価格、地価、都市計画、防災情報などを地図上で確認できます。
相場だけでなく、その地域の不動産に関する情報を幅広く調べたい場合に便利です。

不動産査定アプリ

スマートフォンで不動産の相場を調べられるアプリもあります。

アプリによって機能や算出方法は異なりますが、物件情報などを入力して参考価格や周辺相場を確認できるものがあります。

不動産会社へ査定を依頼するまえに、まずおおよその相場感を知りたい場合には選択肢の1つです。

らくらく不動産査定

不動産の相場を調べられるアプリの一例です。
「近隣の売却相場」などを確認できます。

簡易シミュレーションサイト

アプリ以外にも、不動産会社へ査定を依頼せず、匿名で参考価格を確認できるシミュレーションサイトがあります。

実際の室内状況や個別条件まで確認して不動産会社が算出する査定価格とは異なりますが、売却する予定はなく、まず大まかな目安だけ知りたい場合には利用しやすい方法です。

家の査定シミュレーション

リビンマッチでは、個人情報の入力や会員登録をせずに利用できる「家の査定シミュレーション」を公開しています。

物件に関する項目を入力すると、その場で想定売却価格を確認できます。
現在の公式サイトでは入力時間の目安を約7秒としており、RESAS(地域経済分析システム)のデータをもとにリビンマッチが独自に作成した参考価格が表示されます。

ただし、表示される価格はあくまで目安であり、実際の査定価格や売却価格を保証するものではありません。

イエウールは全く売る気がないなら使わない

イエウールは、査定だけを受ける目的でも利用できます。
査定を受けたからといって、その不動産会社と媒介契約を結んだり、すぐに売却したりする必要はありません。

そのため、

  • 査定価格を確認してから売却するか判断したい
  • 売却する可能性があり、複数の不動産会社を比較したい
  • 将来的な売却を検討している

といった場合まで、イエウールを利用してはいけないということではありません。

一方、売却する可能性がまったくなく、価格だけを知ることが目的なら、イエウールの一括査定は利用しないほうがよいでしょう。

現在のイエウール公式サイトでも、査定のみで利用できるとしたうえで、「売却の予定がまったくない場合」にはAI査定を利用するよう案内しています。

その理由として、次のような点があります。

  • 一括査定では不動産会社が実際に査定を行う
  • 査定に必要な情報を確認するため、不動産会社から電話などで連絡が来る
  • 加盟する不動産会社側は反響に応じて費用を負担する仕組みになっている

全く売却の意思がなく、価格だけを知りたい場合は、AI査定や相場情報、匿名のシミュレーションなどを利用するとよいでしょう。

一方、査定価格を見たうえで「この価格なら売却を検討したい」という場合は、一括査定を利用する目的から外れていません。

イエウールに関する記事