イエウールを査定のみで使うのはダメです!
査定のみで使うのがダメな理由
イエウールは不動産の査定の相見積もりをとるのに便利なサービスですが、査定だけを目的に使うことは後々トラブルになりかねません。
これは、イエウールに加盟している不動産会社にとって、無駄なコストや手間がかかってしまうためです。
なぜ、イエウールを「査定のみ」で使用してはいけないのかを解説します。
加盟している不動産会社がお金を払っている
イエウールに加盟している不動産会社は、ユーザーからの査定依頼が届くたびに、イエウールに対して費用を支払っています。
不動産会社は査定額を出すだけでもコストが発生しているため、査定依頼を「試しに」や「査定だけ」という、全く売却意思がない目的で利用されると、不動産会社にとってはかなりの痛手です。
このため、「査定のみ」でイエウールを利用することは、推奨できません。
机上査定は手間と労力かかる
ユーザーからの査定依頼を受け取った不動産会社は
机上査定とは、現地に出向かずに算出できる査定方法ですが、実際には不動産会社にとって多くの手間や時間がかかります。
地域の相場データや類似物件の取引状況を調査し、それを基に売却できそうな価格を導き出す必要があるため、単なる計算では済みません。
課金対象から除外されるケースが少ない
ユーザーからの査定依頼があった場合、不動産会社に依頼内容が通知された時点で課金される仕組みです。
仮にユーザー側に「売却の意思が全くない」とわかったとしても、確実に課金対象から除外されるというわけでもないようです。
そのため、全く売却意思がないまま査定依頼をすると、不動産会社が無駄に費用を負担する可能性が高いのです。
査定のみを目的とした場合でも課金対象になる、という口コミ
加盟する不動産会社からと思われる口コミをいつくか紹介しておきます。
「査定だけ」を目的に利用された場合でも、課金対象となってしまうケースがあるようです。
(前略)査定をされるお客様も9割以上は、「ちょっと金額を知りたかっただけ、60秒で資産価値がわかるなどの広告につられてのお客様が多いです。」
更に、キャンセル連絡をイエウールへされているお客様へ不動産会社は課金になっている為、イエウールにどの様にしたら良いか確認しますが、イエウールの担当の方は、中長期的に追客を提案してきます。提案通り追客をすると、お客様は、キャンセルしているのに、なぜ連絡してくるのかと不動産会社は叱られます。
(後略)
イエウールの口コミ・評判(41件)&1分でわかる口コミまとめ | みん評
(前略)
「査定書を無料で送りますから査定依頼のキャンセル対応をお願いします。」と査定書をメールに添付して、キャンセルメールのアドレスと文章を送りますが、対応してくれるお客様は一部で、中には怒るお客様もいます。
9割以上は、「ちょっと金額を知りたかっただけ。」の情報。
(後略)
イエウールの口コミ・評判(41件)&1分でわかる口コミまとめ | みん評
(前略)
1週間以上連絡が取れない場合は除外申請を出せるが、イエウール側の判断もあり却下されることも多い。
(後略)
イエウールの口コミ・評判(41件)&1分でわかる口コミまとめ | みん評
イエウールが無料で使える仕組み
イエウールはユーザーにとって無料で使える便利なサービスですが、その裏にはしっかりとしたビジネスモデルがあります。
加盟する不動産会社との契約により、査定依頼を無料で提供できる仕組みが成り立っています。
ここでは、イエウールがどのようにして無料で利用できるのか、その仕組みについて詳しく説明していきます。
ユーザーは無料で査定依頼ができる
イエウールを利用する際、ユーザーは不動産の査定依頼を無料で行うことができます。
物件の情報を入力するだけで、複数の不動産会社から査定を受けることができるため、手軽に不動産査定の相見積もりをとることができます。
ユーザーが費用を負担することなく、こうしたサービスを利用できるのは、イエウールが不動産会社からの収益で運営されているからです。
加盟する不動産会社は査定依頼通知が届いた時点で料金発生
不動産会社は、査定依頼の通知を受けとった時点で費用が発生します。
明らかに不正と思われるような内容の場合は、なんらかのロジックで弾かれている思われますが、氏名や住所、連絡先を入力して依頼した場合は、通知対象となった不動産会社が費用を支払うことになります。
イエウールは広告出稿などで集客活動をする
イエウール側は、多くのユーザーを集めるために広告出稿などの集客活動を積極的に行っています。
インターネット広告やメディアでの露出を通じて、不動産の売却を検討しているユーザーにアプローチし、サイトへ誘導します。
こうした集客活動の費用も、不動産会社からの収益によって賄われているため、ユーザーは無料で査定依頼を行うことができるのです。
この仕組みが、イエウールが効果的に運営される重要な要素となっています。
売らないけど価格相場が知りたい!調べ方
それでは、売るつもりはないけど「相場を知りたい」ならどうすればいいでしょうか。
不動産の価格相場を知る方法はいくつかあります。
これらの方法を活用すれば、おおよそではありますが売却する際の価格を把握できます。
REINS(レインズ)マーケットインフォメーション
ここでは、地域ごとの取引価格や取引件数などのデータを閲覧することができ、相場を把握するのに役立ちます。
特に、実際の取引データに基づいているため、信頼性の高い情報を得ることができ、売却を検討する際の参考にもなります。
REINSとは
Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の英字の頭文字をとってレインズと呼ばれます。
国土交通大臣からの指定を受け、不動産流通機構が運営をするWebシステムです。
不動産情報ライブラリ
不動産情報ライブラリは、国土交通省が提供する不動産に関する各種データを集めたサイトです。
ここでは、過去の取引事例や地域ごとの価格動向、土地や建物に関する法令など、多岐にわたる情報を検索することができます。
相場を把握するだけでなく、様々な視点から不動産市場を理解するのに役立つサイトです。
不動産査定アプリ
不動産査定アプリは、スマートフォンを使って手軽に不動産の査定を行えるツールです。
多くのアプリは、物件の情報を入力するだけで相場を瞬時に算出してくれるため、忙しい方でも簡単に利用できます。
これらのアプリは、過去の取引データや地価データに基づいた分析を行っているため、売却を考えているわけではなくても、相場感を掴むのに非常に便利です。
らくらく不動産査定
不動産の相場を調べられるアプリの一例です。
「近隣の売却相場」をご利用ください。
簡易シミュレーションサイト
アプリ以外でも簡易的な売却価格シミュレーションができるサイトが存在します。
不動産会社が作る査定書にくらべるとかなり精度はおちますが、だいたいの目安が知りたいという方にはおすすめです。
家売却の簡易シミュレーションサイト
都道府県・市区町村・平米数・築年数の4つの項目を入力するだけで、簡易シミュレーションの結果が表示されます。
市区町村単位で算出されているため、精度はそれほど高くありません。
関連記事(外部リンク)
家の価値を調べるサイト集と今すぐできる簡単な使い方
イエウールは全く売る気がないなら使わない
イエウールは、売却を考えているユーザーにとって非常に有用なサービスですが、全く売る気がない場合には利用を避けるべきです。
避けるべき理由は下記の通りです。
- 加盟する不動産会社に無駄な手間と労力をかける
- 加盟する不動産会社に契約の可能性が0%でも費用がかかる
- 媒介契約を希望する不動産会社から連絡が届く
利用する際には、以下のような意思が必要です。
- 不動産の売却意思がある
- 査定価格によって売却するか決めたい
- 将来的に不動産の売却を検討している
全く売却の意思がなく、価格だけを知りたい場合は利用するのを辞めましょう!
どうしても価格だけ知りたい場合は、上記で解説した相場を調べる方法を試してください。
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