失敗しないマンション売却の内覧とは?掃除のコツや内覧後対応の重要性を解説
- 2021.02.25
- マンション売却
購入希望者がマンションの見学をすることを「内覧」といいます。
マンション売却の全体の流れから知りたい方は、こちらからご確認ください。
マンションを売却する側からみれば、内覧での物件の見せ方やその後の対応は、売れるかどうかを左右する重要なポイントです。
今回は、具体的な内覧対策について説明します。
マンション売却の内覧を成功させるコツとは?
内覧で購入希望者に良い印象を与える為には、事前の準備や当日の対応に向けての対応策などがとても重要です。
この章では、内覧を成功させるためのコツをしっかりと押さえておきましょう。
効果的な掃除や片付けをする
好印象を与えるためには、ポイントを押さえた掃除がおすすめです。
①水回り(キッチン・浴室・トイレ)
水回りは最注力ポイントです。重曹・カビ取り剤などを使用してピカピカに磨いておきましょう。
<キッチン>
- 油汚れや水垢を取る
- 換気扇の汚れを落とす
- 蛇口を磨く
- 水滴を拭く
<浴室・洗面台>
- 水垢を取る
- カビを落とす
- 浴室鏡を磨く
- 髪の毛を取り除く
- 蛇口を磨く
- 水滴を拭く
<トイレ>
- 便座便器の黄ばみを取る
- 脱臭する
- 床を掃く
②玄関
玄関は第一印象を決める大事な場所です。
- 泥・埃を取り除く
- 背の高い物は置いていないか
- 余分な靴を片付ける
- 脱臭する
③リビング
リビングは掃除や片づけ次第で、広く、明るく見せることができます。
- 窓を拭く
- 証明の埃を取り除く
- カーテンやソファカバーを洗う
- 床にモノを置かない
- 小さなモノは箱などに収納する
④バルコニー
バルコニーは見落としがちですが、よく見られるポイントです。
- 枯葉や土埃、虫の死骸などを掃く
- 窓(ドア)の開閉をスムーズにできるようにする
- 網戸を補修する
⑤マンションの共用部分
自宅ではありませんが、共用部分も意外と重要です。以下の場所もできる限り掃除や片付けをしておきましょう。
- エントランス
- 集合ポスト
- エレベーター
- ゴミ置き場
- 駐輪場
- 駐車場
- 玄関前
日程調整は購入希望者を優先する
内覧は土日など、休みの日に多い傾向があります。売主にも仕事などがあるため対応しにくいかもしれませんが、内覧の回数を確保するためにも、できるだけお客様を優先に日程調整したほうが良いでしょう。
また、「日当たり」を気にする方は多いので、内覧の時間帯調整にも応じられるとなお良いでしょう。
好印象を与える対応を心がける
内覧当日は、少しの工夫と、誠意ある応対で好印象を与えることができます。
内覧当日の対応ポイント
以下のような工夫をするだけで、購入希望者の印象を良くすることができます。
- 新しいスリッパを用意しておく
- 部屋の空気を入れ替える
- 室内を適温にする
- 照明は全て点灯する
- 全ての部屋の中を見ることができるようにする
また、案内のなかで生活に役立つ情報(学校・スーパー・公園・交通のアクセス)を提供したり、質問に対してスムーズに回答したりできるだけでも、購入希望者の印象は違います。
絶対にやってはいけないことは?
一方で、良かれと思ってしてしまうと逆効果になることも紹介しておきます。
- その場の安易な口約束は避ける
- 「いずれ駅や大型店舗が近所に出来る」など不確実な事を言わない
- 積極的な売り込みトークをしない
当たり前のことばかりかもしれませんが、どれも意外と大切なことです。マンション内覧を成功させるコツとして、ぜひ参考にしてみてください。
マンション売却の内覧後にとるべき行動は?
購入希望者の内覧が終わると、不動産会社の営業担当者などから結果報告の連絡があります。
ここでは、内覧後の返事が来るまでにかかる平均日数や、成約とならなかった場合でも次に繋げるためにできることを紹介します。
内覧後に返事が来るまでの平均日数
平均日数に関する正式なデータはありませんが、返事が来るまでの時間によって、購入希望者の温度感を見極めることがあります。
目安としては以下のとおりです。
当日~翌日 | 購入する意思が強く、内覧で購入意思が固まった人 |
---|---|
2~3日 | 他の物件と比較をしている人 |
1週間以上 | 購入の意思がない人、他の物件に決めた人 |
1週間以上経過しても返事が来ない場合は、営業担当者に連絡をしてみましょう。
内覧後は、営業担当者にヒアリングをする
内覧時はとても良い雰囲気だったのに、成約にならなかったというケースもあります。
担当者はその事情を細かく聞いているはずです。そのため、結果だけを聞くのではなく、担当者に詳しくヒアリングをして、次回の販売活動に活かす行動をしましょう。
ここでは、担当者へのヒアリング項目を紹介します。
- 気に入っていたポイントはどこか
- 購入に至らなかったポイントはどこか
- 他の物件と悩んでいた場合、どこで悩んでいたか
そもそも内覧者が来ない場合の対応法とは?
「そもそも内覧者がなかなか現れない」というお悩みを持っている方も多いと思います。
ここでは、内覧者が来ない場合にすべき対応法について解説をします。
広告を見直す
広告は、ただ掲載をしていてもなかなか反響は来ません。
改めて買主の立場になってポータルサイトなどで物件を調べてみると、改善すべきポイントが見つかる場合があります。
インターネット
- ポータルサイト掲載数は少なくないか
- 物件の写真が古くないか
- 室内写真の掲載数が少なくはないか
- 間取り図に誤りはないか
- 魅力あるアピールコメントになっているか
物件チラシ
- 物件の写真が古くないか
- 間取り図に誤りはないか
- 魅力あるアピールコメントになっているか
- 物件案内図などがわかりやすく載っているか
- チラシの配布枚数は適当か
- チラシの配布エリアは適当か
売り出し価格を見直す
購入希望者からの問合せやインターネットの閲覧数が上がらない場合は、売り出し価格が適切でない場合があります。
その場合は、値下げを検討しましょう。
そもそも査定価格が間違っていた可能性もありますが、市況が変化したことで相場価格と乖離した可能性もあります。改めて、近隣の売却事例などを参考に、価格を再決定すると良いでしょう。
不動産会社を見直す
仲介を頼む不動産会社を変更することも選択肢の一つです。
せっかくここまで親身になってくれたのに申し訳ないと感じることもあるでしょう。しかし、不動産会社には得意・不得意な分野があります。頼む会社によっては、売れるかどうかだけでなく、数百万円もの価格差がでることもあります。
すぐに会社を変えることに気が引けるという方は、まずは他の会社から見積もりをだしてもらってみてはいかがでしょうか。